根岸の交差点から旧浦所街道を少し行くと左に外れる小道がある。この小道を少し下ると左手に川端霊園という都市開発の波から辛うじて生き延びている様な小さな霊園がある。ここに重松流祭囃子(じゅうまりゅうまつりばやし)の創始者である古谷重松(ふるやじゅうまつ)の墓がある。大太鼓、小太鼓、鉦、笛を用いたテンポのいい彼の祭囃子は、今日の所沢祭でも有名であるが、重松は江戸時代後期から明治初期にかけて行商として回った近隣各地でもこの祭囃子を広めた。
けやき内科 西脇正人

川端霊園

川端霊園

 古谷重松の墓

古谷重松の墓