2019.06.12更新

地中海と大西洋の二つの海に面するモロッコは、チュニジア、アルジェリアとともに、マグレブ三国の1つで、ムハンマド6世を国王とする王国です。マグレブとは、アラビア語で西方の意、太陽の沈む国を意味するそうです。「日出づる国」からはちょっと遠いのですが、ここの友人とは20数年来のお付き合いで、いつ行っても変わらぬ人情にほっとします。
モロッコでは先住民のベルベル人に、エチオピア人、ツアレグの遊牧民、さらにアラブ人が加わって多民族の融合が進み、肌の色は千差万別。一家族の中に黒人と白人ほどの違いが普通に見られます。必定、肌の色による差別感情は全く見られません。
国の真ん中を4000メートル級のアトラス山脈が走り、南はサハラの灼熱の荒野に繋がりますが、アトラスからの適切な雨のおかげで、北中部は豊かな農作物に恵まれています。おかげでおいしいものが沢山あり、中でも果物が素晴らしい!
首都はラバトですが、最大の商業都市はご存知のカサブランカ。ここが友人の拠点です。大西洋の海岸沿いに並ぶ地元の小さな食堂には、新鮮な海の幸が溢れています。アツアツのタジンの蓋を開けると、羊肉、牛肉、魚、野菜と、何でも大量。金曜日は、クスクスをいただきます。何にでもオリーブは無くてはならない食材で、独特のモロッコパンは、オリーブオイルをちょっと付けて食べると、パンのおいしさが引き立ちます。ナッツ類をたっぷり入れたパンケーキのお化けのようなパスティラは、みなで囲んで分けて食べます。ヨーロッパが起源だと思っていたお菓子の殆どは、モロッコに昔からあったもののようで、道端のお菓子屋さんには、面白い形のお菓子とそのディスプレイが楽しくて、注文するのに目移りがして困ります。
道端にはオレンジ、ザクロ、サボテン、イチジク、ブドウなどなど、山に盛った荷車が点在し、その場で飲むフレッシュジュースのおいしいこと。道行く人は、ズボンやスカートに混じって、民族衣装の人も半々くらいいます。フード付きのジュラバに、バブーシュ(スリッパの形)をはき、子供を小脇に抱えて買い物をする女性。車が走る大通りを、ロバも一緒に荷物をしょって働いています。足元のおぼつかないおばあさんが道を横切ろうとしていると、そばにいた青年がすっと手を差し伸べてサポートする、日本ではなかなか見られない風景ですが、ここではとても自然です。就学率は必ずしも高くない国ですが、イスラムの教えでしょうか。
毎朝、礼拝を告げるモスクの鐘と読経の声で目が覚めます。朝食はハリラスープでもいいし、薄く焼いたパンケーキにハチミツをたっぷりかけてもおいしい。いつもミントティーは欠かせません。今日はスークの香水屋さんを覗いてみます。モロッコは香水の一大産地で、フランスや日本の化粧品会社が農園を持っているそうです。私は、バラとオレンジのオイルが特に素晴らしいと思います。外に出ると空の深い青さが、ああ今モロッコにいるのだと実感させてくれます。

 

おうえんポリクリニック

並里まさ子

 

金曜日のクスクス

金曜日のクスクス

スーク

スークのオリーブ屋さん

 3

路上のザクロ売り・ジュースがおいしい

4

 お菓子屋さん

5

スークの香水屋さん 

 6

カサブランカの青い空

7

道行く人の服装

8

友人宅の玄関

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2019.05.14更新

令和第一号となる所沢市医師会報5月号がまもなく出版されます。村上光伸先生撮影の表紙の敷島公園のバラの写真には、凛として存在感と生命力を感じますし、並里先生の帯状疱疹は興味深く拝見しました。私は平成17-18年頃(明確な時期を忘れました)から所沢看護専門学校での講義を委嘱され、アレルギーと膠原病の講義をしています。毎年、講義用のスライドをupdateし、試験問題もその年に実施された国家試験問題をできるだけ多く取り入れるようにしている。良い講義(自己評価)ができると学生はとても注目して聞いてくれるが、惰性で準備不足で臨むと寝てしまう学生が多い。赤津先生の所看・所准便り(第16報)には学校運営の厳しさとスタッフの大変な努力が感じられる。少しでもお役に立てる様、貢献して参りたい。

 

令和元年5月12日

ひろせクリニック

廣瀬 恒

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2018.12.19更新

根岸の交差点から旧浦所街道を少し行くと左に外れる小道がある。この小道を少し下ると左手に川端霊園という都市開発の波から辛うじて生き延びている様な小さな霊園がある。ここに重松流祭囃子(じゅうまりゅうまつりばやし)の創始者である古谷重松(ふるやじゅうまつ)の墓がある。大太鼓、小太鼓、鉦、笛を用いたテンポのいい彼の祭囃子は、今日の所沢祭でも有名であるが、重松は江戸時代後期から明治初期にかけて行商として回った近隣各地でもこの祭囃子を広めた。
けやき内科 西脇正人

川端霊園

川端霊園

 古谷重松の墓

古谷重松の墓

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2018.11.22更新

秋、11月の花と言えば菊ですが、今回は別の花をご紹介いたします。一般的には多肉植物でメセン(女仙)と呼ばれています。南アフリカ原産でハマミズナ科メセンブリアンテマム亜科に分類されています。リトープス属やコノフィツム属などです。リトは大理石、プシスは頂面というラテン語からの由来です。別名で太陽の子とも呼ばれるように、太陽の光が大好きで、晴れた日にしか開花しません。また「リビングストーン」(生ける宝石)とも呼ばれています。19世紀最大のアフリカ大陸探検を行ったスコットランドの著名な探検家(宣教師・医師)のデイヴィッド・リヴィングストンが、南アフリカの原野で気付かずに踏みつけていたのではないか思うと愉快です。ちょっとシュールな形ですが、乾燥した大地に最も適応進化した形態と言われ、動物などの食害から身を守るための一種の擬態です。原地では瓦礫混じりの荒めの砂漠にほとんど埋まっており、頂面のみ地表にあって、光を集めて光合成を行っています。成長点は根際にあるため、日本での栽培は特に湿度の高い夏期が難しいのです。秋から冬、早春が成長期で楽しめます。ちょっとマニアックですけどね。どうぞお楽しみください。

ひかり耳鼻咽喉科クリニック   村上光伸

(1)リトープス属・ 日輪玉

(1)リトープス属・ 日輪玉

 

(2)オフタルモフィルム属・ヘレイ

(2)オフタルモフィルム属・ヘレイ

 

(3)コノフィツム属・小米雛

(3)コノフィツム属・小米雛

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2018.03.07更新

やはりというか、じりじりと高齢化は進んでいるようです。
都心部ではまだ若者は潤沢ですが、郊外の住宅地で子供の遊ぶ姿はあまり見かけなくなりました。とある新書本の帯に、「2年後2020年日本人女性の半分は50歳以上に」と衝撃的な言葉がありました。
空き家の問題も出てきているようで、ぽつりぽつりと我が家の周辺にも見受けられてきています。私の実家は北海道にあるのですが、予備軍(群)になりそうで心配の種です。積雪対策で頑丈に作っているのですが、駅からは幾分離れていますし、玄関に階段があるなどバリアフリーからは程遠く、高齢の両親が住み続けていられるかどうか。もちろん需要は期待できません。
 総務省の平成25年の統計では日本全体で空き家率13.5%、埼玉県だと10.6%で、この数字は増えることがあっても減ることはないでしょう。
実家から車で30分ほどのところにある先祖のお墓も今後の悩みの種になりそうです。
どんな解決策があるのか、最近は同じような経験を持つ先輩や友人、それに加え患者さんからも少しずつ情報を集めている次第です。

 

新所沢公園前クリニック 森田昌宏

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2017.12.19更新

我が家も、そのテリトリーとする地域猫ブラッキーは

その名の由来どおり、全身真っ黒な毛で被われた若いオス猫です。
一年前、傷だらけの、まだら毛の、痩せこけた、貧相な猫でした。
数メートルの暗闇の向こうから、他の地域猫が食べる姿を、声も出さず、ただヨダレを垂らして、にらみつけているだけの猫でした。
どんなに空腹でも、気を許さない野生猫。
その姿があまりにも切なくて、知り合いのNPO、通称猫大使に、
急いで去勢をお願いしました。
それから一年。
見て下さい。黒々とした毛並みの艶々。しっかりした足腰。
今では彼は、堂々とこの地域のボス猫になりました。
そして今は、ニャー、ニャーと甘えた声で現れます。
いのちは本当にいとおしいもの。
ただし、相変わらず周囲への鋭い警戒の眼は怠りません。

所沢秋津診療所  平林多津司

 ブラッキー

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2017.11.09更新

昨年の調査(日本)では、魚類や鳥類なども含めて何らかのペットを持っている家庭が三分の一あるそうです。その中犬は最多で14.2%、猫は9.9%でした。しかし年々犬は減少傾向、猫は増加傾向で、近いうちに犬と猫が逆転しそうです。犬は世話がかかるのと、高齢者の家庭では散歩が大変、というところでしょうか。

古くから人々は、愛玩動物と暮らしてきました。アニマルセラピーの効能はよく知られていますが、犬または猫を飼っていると、66%の家庭で“家族の会話が増えた”というデータがあります。また不安神経症のリスクを減らし、血圧が安定して心疾患を持つ患者の1年後の生存率が上昇したそうです。Medical News Todayに、動物が身近にいると、特に小児では、アレルギーのリスクが下がるとの報告がありました。これは衛生仮設を支持するものかも知れません。様々な「ペット効果」がネットでにぎわっておりますが、いずれも複雑な要素の入り込む調査ですから、信頼できるデータとするには、細やかな分析が必要かと思います。しかしペットが生活の場にいると、自然に笑顔になるのは確かでしょう。我々が訪問する介護施設で、子犬を飼っているところもあります。往診先のお宅に、でっかい猫がドデッと座っている光景は、忙しい中でもしばし心温まる光景です。ベッドに寝ているお年寄りの幸せ度が、少し高いように思いました。
我が家には猫が二匹います。8歳のタマ(茶トラのオス)と6歳のフク(三毛のメス)です。両者とも保護猫ですが、タマは生後4カ月まで獣医さんのところで大切に育てられ、フクは生後1カ月未満(獣医さん推定)で、顔中目ヤニにまみれて運ばれました。殺処分寸前で拾われたようです。獣医さんの指導の下、猫ミルクで育ちました。性格は大違い、おっとりしたタマとすばしっこくて元気を持て余すフクは、その後仲良く一つ屋根の下で暮らしています。両者とも、今や我が家の存在感ある家族です。夕食後のひと時は、この子たちとの一日分の濃厚な交流の時間で、性格の違いを楽しんでいます。猫は“家”が好きです。いつも家族と一緒にいたい。タマは休みの日など、家じゅうどこへでもついて回ります。活発なフクは、探検大好き。季節になれば、蝶やトカゲを追いかけて、時には小鳥を捕まえてきたこともあります。引き離して逃がしましたが、手負いの体で何とか生き延びてくれますように。我が家には、猫窓がいくつかあります。そのくぐり方が、性格を表しています。フクはダダ―と飛び込み、前足でハッタと止まってバーッタリ、歌舞伎役者が花道の七三で大見得を切るポーズ!一方タマは、前足をそっと忍ばせ、あたかも茶室の躙り口を、品を作って忍び入る風情。
動物の心を科学する分野は京都大学のお家芸ですが、近年猫の心理分析に取り組んでいます(CAMP-NYAN)。チンパンジー、オランウータン、犬、ラットの研究はすでに行われていますが、猫の本格的な研究は始まったばかりとのこと。餌やおもちゃで釣ろうとしても、気が向かなければそっぽを向く猫は、研究しにくいことでしょう。
猫を可愛がる人は結構いるようで、今年は猫ノミ騒動が何件かありました。猫ノミは、一見それとわかる特徴的な症状です。たまらない痒さで、かきむしりながら受診されます。ご本人も猫ノミであろうと充分自覚しておられるのですが、なぜかニコニコ、仕方ないなあといった様子で、猫ノミ退治とご自分の治療に励んでいただきました。
“自分の気持ち”で行動する、とっても気まぐれな猫。犬のように、お手もお座りもしませんが、その魅力は何でしょう?“人の顔色を見ないこと”、あくまで自分に正直で、“忖度しないこと”が私には魅力です。タマは、甘えたくなると、啼き続けて注意を惹きます。やっと仕事が終わり、早く一息つこうと夕餉の支度で忙しい時でも、自分に注意が向くまで要求し続けます。根負けして手を休め、しばらく抱きしめてあげると、満足してそばの椅子に座をて占め箱を作ります(香箱座り)。ヒトとネコ、異種の生物が通じあっている、と感じる至福のひと時です。

おうえんぽりクリニック 並里 まさ子

neko

 

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2017.09.12更新

新理事就任の挨拶と新たに医師会に入会された3名の先生方のプロフィールを掲載しました。先生方の今後のご活躍を期待します。

「シリーズ、私の診療」が最終回となります。わかりやすいコンテンツをありがとうございました。リレーエッセイ第6回目は、70年代後半のポピュラー音楽が楽しく語られています。さらに仏像シリーズが寄せられました。研究の成果が報告されています。

学術・報告のページには6月と7月に実施された所沢市医師会学術講演会、認知症ネットワーク交流会、所看・所準便り、親睦ボウリング大会、広報情報委員会納涼会の様子を掲載しました。最後は定期理事会の議事録を掲載しましたのでご関心のある方はご一読ください。

第375号も盛りだくさんの楽しい記事が満載です。是非、お読み頂けます様、お願い申しあげます。

 

文責
ひろせクリニック 院長
廣瀬 恒

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2017.03.21更新

3月は春。

私の温室では春を告げるサボテンがあります。「雪光」です(写真1)。
白い細かい針の中から真っ赤な蕾を出してきます。
この蕾を見つけるともう春です。
もう少し春が進むと写真2です。「宝山変種」です。ちょっと気難しい品種です。
もう春になりました。
サボテンの一人娘のような花
                        

ひかり耳鼻咽喉科クリニック  村上光伸

雪光(写真1)

雪光2(写真2)

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

2017.03.13更新

今年はA型インフルエンザが大流行しました。例年に比べて軽症であったものの、ワクチン接種者でも遷っているなど感染力が強かったという印象を持ちました。
このA型インフルエンザは2月前半がピークで3月に入って殆ど鎮静化していたのですが、今週初め、B型インフルエンザに感染した児童が受診し、聞けば、彼の通う市内の小学校ではB型が流行しているとの事でした。
A型が流行しB型がその後に流行するというパターンは例年通りです。もうすぐ学校が休みになる事を考えると、このB型の流行期間は短く小流行で治まるでしょう。

けやき内科
西脇正人

 インフルエンザ

インフルエンザ検査
B型インフルエンザ陽性判定(Bの下の薄らとした赤いバンド)

投稿者: 一般社団法人所沢市医師会

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